update

#03
球団のサービス精神が
感じられる
多彩なラインナップ

 キャメルバックランチから少し南下した場所に位置するグッドイヤー・ボールパークは、タイヤメーカーがネーミングライツを取得したスタジアムだ。ここは、シンシナティ・レッズとクリーブランド・インディアンスが共有するボールパークで、カクタス・リーグでは「最も新しいスタジアム」である。
 正面ゲート付近にレッズカラーと球団ロゴで装飾されたトラックが置いてあった。それだけでも「スタジアムにようこそ」「我々のスプリング・トレーニングにようこそ」といった球団のサービス精神が感じられる。
 周囲にはフルサイズのフィールドが12面。他のチームと同様に、それぞれが半分ずつ使用する。選手たちがランニングメニューをこなす、傾斜のあるサブグラウンドなど、こちらも多彩なラインナップ。敷地は広いが動線はしっかりと整備されており、グラウンドでの練習はもちろん、ウエートなどの室内トレーニングも見学できる。

>> to be continued

photo:Jun Ikeda

This week’s articles
#01 度肝を抜かれたメジャーリーグのスケール感
#02 トレーニングを2球団で共有する合理的な理由
#03 球団のサービス精神が感じられる多彩なラインナップ
#04 見世物ではなく、エンターテインメントとして成り立つ場所
 

Data

使用チーム スプリングトレーニング(クリーブランド・インディアンズ、シンシナティ・レッズ)
所在地 アメリカ合衆国アリゾナ州
収容人数 10,311人
竣工 2009年
工費 約1億ドル

Map