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#04
地元密着と
球団の遊び心が
醸し出す雰囲気

 地元密着という観点でも、オートゾーン・パークは安定感を示している。子供がゲームを楽しめる屋台が並び、週末にはチームキャラクターのイベントや花火大会などが催されるという。そして、『アイアンマン』などマーベルのヒーローとコラボしたり……、球団側にも遊び心があるからこそ、このボールパークは支持されるのだろう。
 余談かもしれないが、もし、オートゾーン・パークへ遊びに行く機会があれば、宿泊はぜひとも「ピーボディホテル」を選んでもらいたい。球場の目と鼻の先にある地元でも有名なホテルで、名物はアヒルの行進。屋上で暮らしているアヒルたちが、朝の11時になるとエレベーターでロビーまで降りてきて、ホテル内の池まで行進しながら、泳ぐ姿は必見である。この「ダッグマーチ」見たさに、連日、大勢の客でにぎわうという。
 偉大なミュージシャンの足跡をたどり、ボールパークでは純粋にベースボールの試合を満喫する。のどかな街、メンフィス。
 この地が醸し出す雰囲気に身を委ねるのも悪くない。

>> see you next week!

  photo:Jun Ikeda

This week’s articles
#01 メンフィスのダウンタウンにあるボールパーク
#02 正面ゲートの武骨な造りに圧倒される
#03 野球そのものが奏でる生の音を楽しむ
#04 地元密着と球団の遊び心が醸し出す雰囲気
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Data

使用チーム  メンフィス・レッドバーズ
所在地  アメリカ合衆国テネシー州メンフィス
収容人数  14,320人
竣工  1998年
工費  8,050万ドル

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