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#02
正面ゲートの
武骨な造りに
圧倒される

 2000年に『ベースボールパーク・ドッドコム』の「ボールパーク・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、09年には野球専門誌『ベースボール・アメリカ』の「マイナーリーグ・ボールパーク・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。そのことからも納得いただけるだろうが、オートゾーン・パークはマイナーリーグのなかでも「豪華なボールパーク」に挙げられるほど、施設が充実している。
 まず、最初に圧倒されたのが正面ゲートだ。
 躍動感あふれるバッターの巨大パネルに「AUTOZONE PARK」の文字の組み合わせが、有無を言わさず来訪者に「ようこそ!」と訴えかけているように感じられる。
 そして、ひとたびゲートをくぐり裏側からそのパネルを覗けば、(パネルの)骨組みがむき出しとなっており簡素な造りであることがわかった。
 それでも「見掛け倒しか……」とは落胆しない。むしろ、その武骨な造りに好印象を抱いたし、「俺たちはマイナーリーグだけど、精一杯、お客さんをもてなすよ」と見栄を張っているような印象を受け、愛らしさすら覚えた。
 個人的な解釈になるが、このような「アメリカの田舎のボールパーク」には好印象を抱いてしまう。

>> to be continued

  photo:Jun Ikeda

This week’s articles
#01 メンフィスのダウンタウンにあるボールパーク
#02 正面ゲートの武骨な造りに圧倒される
#03 野球そのものが奏でる生の音を楽しむ
#04 地元密着と球団の遊び心が醸し出す雰囲気
 

Data

使用チーム  メンフィス・レッドバーズ
所在地  アメリカ合衆国テネシー州メンフィス
収容人数  14,320人
竣工  1998年
工費  8,050万ドル

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