ともあれ、スタジアムの遊び心は、観客をワクワクさせるものなのだ。
　気持ちが昂った、と言えば、私がエンゼルス・スタジアムを訪れたその日は、ちょうど映画『スター・ウォーズ』とのコラボレーションイベントが開催されていた。
　ダース・ベイダー、R2-D2、C-3PO、チューバッカといった定番キャラクターたちが観客たちと記念撮影に応じる。来場者には、銀河帝国軍の機動歩兵ストームトルーパーに扮した、エンゼルスのマスコット「ラリーモンキー」のフィギュアがプレゼントされるなど、スタジアムはスター・ウォーズ一色に染まっていた。
　近年、日本のプロ野球でもコラボ企画は頻繁に行われるようになってはいるが、やはり、アメリカはスケールが違う。
　ディズニーランドのエッセンスが随所に盛り込まれた演出、観客を飽きさせないファンサービス。そこに漂う、西海岸ならではのおおらかさ、明るい空気。エンゼルス・スタジアムは「立ち寄らなくていい場所」ではなかった。野球ファンのみならず、「絶対に立ち寄ってほしい場所」である。

>> see you next week!

photo：Jun Ikeda

⚾This week’s articles #01 ハイウェイから通りすがりに眺めた赤い「A」 #02 ディズニーランドを想起させる圧倒的なスケール #03 個性を発揮する「The Big Ａ」というシンボル #04 野球ファン以外にも立ち寄ってほしいスタジアム