そして14年、エンゼルス・スタジアムを視察した私は、このボールパークのスケールの大きさに圧倒されたわけだ。雰囲気、演出、施設、イベント……いくら地元の人間の興味が薄くても、実際に触れてみなければわからないことはたくさんあった。
　度肝を抜かれたのは、センターに設置された、あの巨大な岩山だ。「ロックパイル」と呼ばれる名所は、ディズニーランドの「ビッグサンダーマウンテン」を想起させるオブジェは常に水が湧出する。
　さらには、エンゼルスの選手にホームランが飛び出ると、岩山から噴水や花火が打ち上げられる。今年、大谷選手の豪快なアーチでその演出を見た人も多いことだろう。
　この視察には、松坂大輔選手ら数々のスター選手の代理人を務めるスコット・ボラス氏と、エンゼルスとドジャースのVIPルームを保有する資産家の方に、ホームベース裏のダッグアウトVIPに案内してもらった。彼らは「ここはディズニーランドの街だから、こういう球場なんだよ」と説明してくれた。なるほど、すぐに納得した。

>> to be continued

photo：Jun Ikeda

⚾This week’s articles #01 ハイウェイから通りすがりに眺めた赤い「A」 #02 ディズニーランドを想起させる圧倒的なスケール #03 個性を発揮する「The Big Ａ」というシンボル #04 野球ファン以外にも立ち寄ってほしいスタジアム