スポーツと音楽に思いを馳せ、夢を乗せる。
　トーキング・スティック・リゾート・アリーナでのブルース・スプリングスティーンのライブは、気づけば5時間が経とうとしていた。来日した大物ミュージシャンならば、長くてもせいぜい2時間のところ、である。
　いつしか私の頭の中では、BOSSの歌声がハマスタとリンクしていた。
「もし、ハマスタでクライマックスシリーズや日本シリーズを開催できたら、ブルース・スプリングスティーンを呼びたいな。頭文字がベイスターズと同じ『B』だし、彼のために仕立てたユニフォームを着てくれたら最高だ。来日してもらうにはお金がかかるだろう。音楽業界の人たちも含め、周りは『絶対に無理だろう』と言うに違いない。だけど、挑戦してみる価値はある。それだけのアーティストだし、彼が来れば、ハマスタは変わる。横浜は絶対に“音楽の聖地”になる」
　ありきたりな言い回しだが、夢は大きく。エンターテインメントを届ける立場の人間たちが抱く、そのスケールが大きければ大きいほど、ファンの、地域の夢も膨らむ。

> see you next week!

photo：Jun Ikeda