さらに下層には飲食店が並び、その下にはビジターチーム、もう一層下にはホームチームのブルペンが設置されている。こういった独特な構造もまた、シチズンズ・バンク・パークならではの演出である。
　ここで合点がいく。通常ならばセンター後方に設置されることが多い巨大スクリーンが、レフト側に設置されているのは、自由の鐘やブルペンなど、独特の構造を引き立たせるためであり、多くの客席が用意されているスクリーンにファンを誘導させるためなのだ、と。
　シチズンズ・バンク・パークの特色は、それだけではない。
　フィラデルフィアのダウンタウンから地下鉄で約20分という好立地に建てられたスタジアムに到着し、最初に圧倒されるのが鉄骨むき出しの外観である。

>> to be continued

photo：Jun Ikeda

⚾This week’s articles #01　フィラデルフィアの誇りを演出する自由の鐘 #02　旧スタジアムへのオマージュが表現されている #03　鉄骨むき出しの外観に圧倒される #04　温故知新が反映されたボールパーク