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#03
試合のない日は
商業施設としての
役割を果たす
球場の中に足を踏み入れれば、開放感のある天高のコンコースが広がり「ハードロックカフェ」など多彩なショップが軒を連ねる。試合が開催されない日でも営業しており、商業施設としての役割も果たしているところが、現代的と言えるだろう。
各地から「ヤンキー・スタジアムをひと目見よう」と、大勢の観光客が集まり、球団や旅行会社も手慣れたようにツアーを組み、人々を誘う。新たなヤンキー・スタジアムは収益性もしっかりと計算し、運営されているわけだ。
「ハマスタでもツアーを企画したいが、今すぐには無理だろうな。ヤンキースのような伝統を作り、魅力的なボールパークの完成を早く実現しないといけない(とは思いながらも、変わりゆく様も見てもらおうと思い、すぐにハマスタツアーはスタートさせました)」
すべては、球団の歴史がそれを実現させている。私が自然と「最初はヤンキー・スタジアムだろう」と感じたように、ファンも球団の歴史に触れたいのである。確かに、スタジアムは新しくなった。だが、装いが変わろうとも、ヤンキースの軌跡が色褪せることはない。伝統と格式は不変なのである。
その一端を物語っているのが、スタジアム内に設置された「ヤンキース・ミュージアム」だろう。歴代のチャンピオンリングやトロフィーをはじめ、往年の名選手たちのバットやユニフォームなどが展示されてある。
ここでも、私はインスパイアされた。
photo:Jun Ikeda
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Data
使用チーム | MLBニューヨーク・ヤンキース |
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所在地 | アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク・ブロンクス |
収容人数 | 54,251人 |
竣工 | 2009年 |
工費 | 23億ドル |