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#02
身に染みて分かった
オーストラリアン
ラグビーの醍醐味

 これだ。これだったのだ。
 お恥ずかしいが、私は今になってようやくステート・オブ・オリジンやオーストラリアンラグビーの醍醐味が身に染みて分かった。
 彼らは13人で試合をしているのだ。
 日本のトップリーグやスーパーラグビーでは、国際ルールの15人制が当たり前となっている。しかし、オーストラリアでは13人制が圧倒的な人気を誇る。
 宿敵であるニューサウスウエールズ州選抜とクイーンズランド州選抜が対戦するオールスター戦、1年でたった3試合のビッグイベントであるステート・オブ・オリジンは、オーストラリア国民にとってその象徴とも言えるゲームなのだ。
 例えるならば、シドニーのあるニューサウスウエールズ州が東京で、クイーンズランドが大阪と言ったところか。地域性も前者はハイソで都会的な雰囲気。後者はファッションもラフな人が多く大衆的であることから、この対比はあながち的外れでもないだろう。オーストラリア版の「東京対大阪のオールスター戦」。盛り上がらないわけがない。

> to be continued

  photo:Jun Ikeda

This week’s articles
#01 現地を訪れた時に沸き起こった20数年前の憧憬
#02 身に染みて分かったオーストラリアンラグビーの醍醐味
#03 日本に必要なのは「スポーツ観戦」への意識改革
#04 観戦の興奮は時代を超えてその人の記憶に残る

Data

使用チーム ブリスベン・ブロンコス (NRL)、ブリスベン・ロアー (Aリーグ)、クイーンズランド・レッズ (スーパーラグビー) 
所在地 オーストラリア連邦クイーンズ州ブリスベン
収容人数 52,500人
竣工 1914年(2003年改修)
工費 2億8千万オーストラリアドル (2003年改修時)

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