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#02
地元の人々に愛される
「ホーム」としての
キャンプ地

 なにより、メジャーリーグはキャンプ地も「ホーム」として地元の人々に愛されるボールパークにしようと努力しているところだ。
 1枚の写真が、私にそう訴えかけていた。
 ソルト・リバー・フィールズの着工が始まった、09年の写真がダイヤモンドバックスのオフィスに飾られている。もともとは、アメリカ先住民の土地だった場所。そこにボールパークを作る――。彼らにリスペクトするように、球団職員がわざわざチームカラーの柄をあしらったオリジナルのシャベルで土入れしているのだ。
「私たちが責任をもって、この地で極上のエンターテインメントを提供します」
 私には、彼らのそんな意思表示が込められているように感じた。
 こうして、ソルト・リバー・フィールズは、「メジャー屈指」に違わぬ完成度で、11年に産声を上げた。

>> to be continued

photo:Jun Ikeda

This week’s articles
#01 メジャー屈指!スプリング・トレーニングのボールパーク
#02 地元の人々に愛される「ホーム」としてのキャンプ地
#03 アスリートファーストな観点によるハイクオリティな設備
#04 短期間だからこそ存在する最高のエンターテインメント
 

Data

使用チーム スプリングトレーニング(アリゾナ・ダイヤモンドバックス、コロラド・ロッキーズ)
所在地 アメリカ合衆国アリゾナ州
収容人数 11,000人
竣工 2011年
工費 1億ドル

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