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#01
メジャー屈指!
スプリング・トレーニング
のボールパーク

 2012年からメジャーリーグ、マイナーリーグ問わず、様々なボールパークを見させてもらい、アメリカのスケール感、スタジアム運営の懐の深さを痛感した。
 そんな私が、「やっぱりアメリカだ」と嘆息を漏らしたのが、2015年にスプリング・トレーニングを行うアリゾナ州のボールパーク、ソルト・リバー・フィールズ・アット・トーキング・スティックを視察に訪れたときだった。翌年から北海道日本ハムファイターズがキャンプを行っていることもあり、日本人にも比較的、馴染みのあるスプリング・トレーニングのボールパークかもしれない。
 ここは、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとコロラド・ロッキーズの2チームがシェアする、「メジャー屈指」と呼ばれる施設だ。それぞれ三塁側と一塁側でカラーがはっきりと分かれ、12面あるサブグラウンドは半分ずつ使用している。広大な敷地。言うまでもなく移動もなかなかの手間だが、それでも専用の案内図(看板)が随所に設置されているなど、ネガティブに捉えられがちな「遠さ」を逆手に取った遊び心なんかは、何とも憎い演出だと感じさせられる。

>> to be continued

photo:Jun Ikeda

This week’s articles
#01 メジャー屈指!スプリング・トレーニングのボールパーク
#02 地元の人々に愛される「ホーム」としてのキャンプ地
#03 アスリートファーストな観点によるハイクオリティな設備
#04 短期間だからこそ存在する最高のエンターテインメント
 

Data

使用チーム スプリングトレーニング(アリゾナ・ダイヤモンドバックス、コロラド・ロッキーズ)
所在地 アメリカ合衆国アリゾナ州
収容人数 11,000人
竣工 2011年
工費 1億ドル

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