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#03
街の景色と
融合する
スタジアムの魅力
夜には鮮やかにライトアップされた「ロベルト・クレメンテ・ブリッジ」。その光に照らされたアルゲニー川。
そして、ダウンタウンのビル群……。PNCパークとピッツバーグの街が一体となっている様をひと目見れば、誰だって「何度でも来たい」と思うはずだ。
そして、街の景色と融合しているスタジアムの個性もまた、魅力のひとつである。
パイレーツとは、海賊を意味する「バッカニア」から名づけられたと言われている。そのことから、地元ファンはチームを「バックス」と親しみを込めて呼び、試合になればその言葉が球場のいたるところからこだまする。
応援スタイルも、日本のように統率されてはいない。
ファンは思い思いに鳴り物を鳴らし、それに呼応するようにBGMで後押しする。その雰囲気、盛り上がりは、まさしく映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』。
海賊を模したチームロゴを象徴するように、スコアボードなどの書体は〝海賊仕様〟となっており、一塁、二塁、三塁ベースにはチームステッカーがプリントされてある。「遊び心が満載だな」。率直にそう感じたものである。
じつは、このアイデアを横浜DeNAベイスターズにも取り入れようとしたのだが、日本の野球では規約により採用されなかったのが残念でならない。
>> to be continued
photo:Jun Ikeda
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Data
使用チーム | MLBピッツバーグ・パイレーツ |
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所在地 | アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ |
収容人数 | 38.362人 |
竣工 | 2001年 |
工費 | 2億1600万ドル |