ピッツバーグのダウンタウンからボールパークへ向かい歩いていくと、市のイメージカラーでもある黄色い橋（ロベルト・クレメンテ橋）が出迎えてくれる。
　現代的な佇まいではない。どちらかと言うと「古い橋」。だが、それがこの街と絶妙に融合しているのだと感じさせられる。
　南北戦争時代の軍需産業の加速により、ピッツバーグは「鉄鋼の街」として栄えた。その名残を、この橋は漂わせている。
　眼下に悠然と流れるのはアルゲニー川。
　地元チームのピッツバーグ・パイレーツが生んだ名選手であり、野球のみならず社会貢献活動にも尽力したロベルト・クレメンテへのリスペクトとしてその名を冠した橋を、黄色と黒のチームウェアに身を包んだファンたちが、胸を躍らせながらホームスタジアムのPNCパークを目指す。
>> to be continued

 photo：Jun Ikeda

 

⚾This week’s articles #01　鉄鋼の街の名残を漂わせる黄色い橋 #02　メジャーリーガーも憧れる随一の美しさ #03　街の景色と融合するスタジアムの魅力 #04　完成度の高いエンタメを提供するスタジアム