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#01
市街地にある
洗練された
ボールパーク

 サーファーたちが、ボールパークに隣接する広々とした駐車場でスケボーを楽しんでいる−−。とあるサーフムービーの一幕だ。
 キャンピングカーで旅をしながら世界各地の波に乗る彼らが、サンディエゴに到着したことが一目でわかるシーンが、ペトコ・パークのカットだった。
 サーフィンとベースボールに関連性がほとんどないにもかかわらず、この映画ではサンディエゴの象徴として、ペトコ・パークが大々的に映し出されているのだ。
  「サンディエゴと言えばペトコ・パーク」。
 映画に触れ、そんな印象を強烈に受けた。
 太平洋にほど近く、市街地も洗練されている。日本で喩えれば、湘南から少し離れた場所というイメージ。歴史がそこまで古くなく、ほどよく都会的な街であるため、人々も自由に暮らしている印象がある。そんな、サンディエゴの中心部に、ペトコ・パークはある。
 サンディエゴ・パドレスのホームスタジアムとして、2004年に建てられたこのスタジアムの第一印象は、「パークの中にボールパークがある」「ボールパークがパークになっている」こと。
 ペトコ・パークは、横浜公園の敷地内にある「横浜スタジアムからヒントを得た」というが、横浜スタジアムに勝るとも劣らない完成度の高さを誇る。

>> to be continued

 photo:Jun Ikeda

This week’s articles
#01 市街地にある洗練されたボールパーク
#02 サンディエゴで愛される市民のパーク
#03 来るものすべてを満足させるボールパークの理想型
#04 最新設備に濃縮されたアイディアとデザイン
 

Data

使用チーム MLBサンディエゴ・パドレス 
所在地  アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ
収容人数  42,445人
竣工  2004年
工費  4億4,940万ドル

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