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#04
ボールパークを
作り上げる
重要なピース

 とりわけ目新しい要素を提供しているわけではないし、スタジアムができてから30年近くたっている。
 それでも、このボールパークには人が集まる。
 なぜか? 深く考えずとも答えは見つかる。
 地元のチームに愛着を持った人たちが試合を楽しんでくれる。愛犬を連れてきても、子供たちがスタンド内ではしゃぎまわっても、球団はそれを許してくれる。それは、彼らがこのボールパークを作り上げる重要なピースであることをわかっているからだろう。
 だから、そこには自由が生まれる。
 それは、ここに限ったことではないのかもしれない。生まれ育った街にスタジアムがある。そこに行けば野球があり、遊び場もある。だから、自然と人が集まる。
 まさに、ボールパークの名にふさわしい。

>> see you next week!

photo:Jun Ikeda

This week’s articles
#01 犬がいても許される大らかなボールパーク
#02 特筆すべき要素はないが、なぜか引き込まれる
#03 マイナーリーグのボールパーク特有の開放感
#04 ボールパークを作り上げる重要なピース
 

Data

使用チーム ケーンカウンティ・クーガーズ
所在地 アメリカ合衆国イリノイ州
収容人数 10,923人
竣工 1991年
工費 500万ドル

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