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#02
チーム愛を感じさせる
バッファローの
ヤード表記

 聞けば、バッファロータウンの治安はあまりよくないらしい。日中でもそこまで賑わっていないのはそのためか。
 しかし、試合前になると、大勢のファンが街の中心部に位置するこのスタジアムを目指して集まる。
 やはり、この地方都市にもベースボールが根付いているわけだ。
 トロント・ブルージェイズ傘下3Aのバッファロー・バイソンズのホームは、1988年の完成当初は「マイナーリーグ屈指」として名高いスタジアムだったと言われていた。
 ダブルデッキに敷き詰められた内野のシートが真っ赤に染められている。レフト、ライトのポール付近にはバッファローのイラストでヤード表記がなされているところも、チーム愛を感じさせる。スタンド裏のコンコースも広く、歩きやすい。
 バックネット裏の上段に設けられた記者席からの眺望もなかなかで、メディアへの配慮もなされている。スタジアムの完成から数年は観客動員100万人を突破していたと言うが、それも、実際に見てみると納得させられる。

>> to be continued

photo:Jun Ikeda

This week’s articles
#01 視察の旅は、長距離移動という過酷な戦いでもある
#02 チーム愛を感じさせるバッファローのヤード表記
#03 マイナーリーグのスタジアムとは思えないクオリティ
#04 自然が生み出す絶景を眺めながら考えたこと

Data

使用チーム バッフォロー・バイソンズ
所在地 アメリカ合衆国ニューヨーク州
収容人数 18,025人
竣工 1988年
工費 4,200万ドル

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