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#02
夏場の暑さを
考えた
必然のドーム

 アリゾナ州フェニックス。メジャーリーグのスプリング・キャンプも行われるこの地は、とにかく暑い。夏場になると日中の気温が40度を越える日など当たり前で、夜でも30度以上あるというから、1998年に建てられたチェイス・フィールがドーム球場であることは、まさに必然なのである。
 このスタジアムは、世界では3番目、メジャーリーグで初めての開閉式だそうだが、それはフィールドに天然芝を採用したことも一因として挙げられる。
 一般的なドームだと日光が差し込まないため芝生が傷む。だからといって、屋外仕様のスタジアムにしてしまうと選手やファンが暑さで野球どころではなくなる。そのため、スタジアム内のオペレーションスペースは設備がしっかりしており、空調管理などが徹底されているわけだ。

>> to be continued

 photo:Jun Ikeda

This week’s articles
#01 開閉式ドームのチェイス・フィールドを訪れた理由
#02 夏場の暑さを考えた必然のドーム
#03 アメリカのエンターテインメントが表現されている
#04 最大の目玉は右中間スタンドのジャグジープール
 

Data

使用チーム  アリゾナ・ダイヤモンドバックス
所在地  アメリカ合衆国アリゾナ州フェニックス
収容人数  49,033人
竣工  1995年
工費  3億4900万ドル

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