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#04
猛々しい格闘に
一喜一憂する、
それがNFL観戦の醍醐味
ヘルメットやショルダーパッドなどで身を固めた頑強な男たちがボールを奪い、タッチダウンを決めるために体躯を衝突させる。
彼らを後押しするべく巨大スクリーンでは多彩な映像演出が施され、ハーフタイムショーではチアリーダーたちがひとときの癒しを与える。VIPルームで優雅にアメフトを観戦するのもいい。だがやはり、スタンドでオレンジに身を委ね、我らがブロンコたちの猛々しい格闘に一喜一憂することが、この場所、いやNFL観戦には適している。
私はスポーツオーソリティ・フィールド(現・ブロンコス・スタジアム)で開幕戦を観戦して以来、ブロンコスの中継は欠かさず観るようになった。「史上最高のクォーターバック」の呼び声高く、シーズン限りでの引退も囁かれていたペイトン・マニングの上質なプレーに嘆息を漏らす。
「またNFLが観たいな」
そんな想いが、脳裏をよぎる。
視察翌年(2016年)のスーパーボウル。私はサンフランシスコ・ジャイアンツのホーム、AT&Tパークの視察も兼ねて、このNFLの一大イベントを観戦する機会に恵まれた。
スーパーボウルを制したのは、私にアメフトの面白さとベイスターズへのアイデアを与えてくれたデンバー・ブロンコス。
「まさか! こんな偶然があるなんて」
だから、スポーツは面白い。
photo:Jun Ikeda
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Data
使用チーム | デンバー・ブロンコス |
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所在地 | アメリカ合衆国コロラド州デンバー |
収容人数 | 76,125人 |
竣工 | 2001年 |
工費 | 3億6420万ドル |