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#04
アメリカ人の愛情が
身に染みる
港町のボールパーク

 ボールパークの息吹を感じ、スタジアムの内部を見て回る。
 ジャイアンツが誕生してからの本拠地の写真が、このチームの伝統を感じさせる。ワールドシリーズを8度も制した栄光の歴史、強者の証とも呼べるチャンピオンリングやトロフィーが空間を彩っている。球団職員の部屋を覗かせてもらえば、選手たちのボブルヘッドなどのアイテムが所狭しと並ぶ。どのチームにもこういうスタッフがいるものだ――アメリカ人の愛情が身に染みる。
 港町のボールパーク。
 サンフランシスコ湾に面したAT&Tパークと横浜スタジアムをシンクロさせる。
 私たちがホームとする場所からも、少し歩けば相模湾が広がる。眼前に伸びるベイブリッジ。そこから、カクテル光線に誘われるように、ファンはハマスタ(横浜スタジアム)へと足を運んでくれる。
 「もし万が一、横浜の港にボールパークを造るのなら、AT&Tパークのようにするのがいいな」
 この場所に訪れ、想いが溢れてきた。

>> see you next week!

photo:Jun Ikeda

This week’s articles
#01 ボールパークとは人をワクワクさせる場所でなければならない
#02 子供たちの心を掴む巨大なオブジェのインパクト
#03 最大の名物は海に落ちるスプラッシュ・ヒット
#04 アメリカ人の愛情が身に染みる港町のボールパーク

Data

使用チーム サンフランシスコ・ジャイアンツ
所在地 アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ
収容人数 41,503人
竣工 2000年
工費 3億5700万ドル

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