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#03
確立された
奇をてらわない
ファンサービス

 ファンサービスの部分でも、奇をてらわず、自然とファンを受け入れるシステムが確立されているところも好印象だった。
 コンコースには景品がもらえるルーレットがあり、内野スタンドの後方には大きなテントが設置され、ピクニック気分でベースボールを観戦できるよう配慮されている。
 そして、独立リーグと言えど、VIPルームも完備している。ニューヨークの田舎、ましてやメジャーリーグやその傘下のマイナーリーグの球団でもないのに、ベスページ・ボールパークには1試合平均5,000から6,000人ものファンが集まるという。アメリカでは「(マイナーリーグの)2Aや3Aに勝るとも劣らないボールパーク」と言われているそうだが、実際に訪れてみると確かにそうなのだと理解できる。
 なかでも、ベスページ・ボールパークで私が最も驚かされたのが、食事やお酒を楽しめる施設「ダックスクラブ」の存在だった。
 そこはスタジアム内部に位置し、店に入れば直接ゲームを観戦することができない。なのに、試合が始まっても、そこでは大勢のファンが談笑している。
 「こんな場所でも成立するんだ」と、当初は勘ぐっていたものだが、視察を重ねるごとに、メジャーリーグのスタジアムでもそれが当たり前だと知った。

>> to be continued

 photo:Jun Ikeda

This week’s articles
#01 忘れることができないボールパーク
#02 スタジアムと見事に融合した企業広告
#03 確立された奇をてらわないファンサービス
#04 ベースボールを通じて地域とのコミュニティを育む
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Data

使用チーム  ALPBロングアイランド・ダックス
所在地  アメリカ合衆国ニューヨーク州
収容人数  6,002人
竣工  2000年
工費  —

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